ピンチベック&ガラス シール

〜1900年頃まで

ごきげんいかがお過ごしですか。
銀座店よりスタッフNです。
本日はピンチベック&ガラスのシールをご紹介いたします。

デザインの違う大小2つのシール。
いずれも黒いガラスに模様が彫られ、
大きい方は芽吹きのある切株、小さい方はTRUTHの文字が彫られています。
切株の周囲には’In Adversis Etiam Fida’と彫られており
これはラテン語で、逆境の中でも信じる、というような意味です。

芽吹きのある切株は、エッサイの木を象徴するモチーフとしているのでしょう。
エッサイに関して詳しくは旧約聖書イザヤ書に記されています。
切株から延びる若い芽は、救世主を象徴しており
キリスト教圏では無い日本の私たちに親しみやすく言い換えるならば、
希望の象徴といったところでしょうか。

また、スプリットリング部分は蛇のデザインでヴィクトリア時代の流行がうかがえます。

逆境の中でも信じる、という文言と希望の新芽。
宗教的なモチーフではありますが、その中に普遍的な人の心の在り方が感じられるようです。


(このような象徴には決まった意味合いがあり、意訳しすぎる解釈はご法度を前提に申しますが)
先の見えない昨今にあって本当に大切なものを見出し、信じること。それが希望に繋がる道かもしれません。

こちらの作品は銀座店にございます。

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作品情報

品番:K-95
品名:ピンチベック グラスシール
国推定:イギリス
年代推定:19世紀中期
税込価格:Sold





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