Silver Card/Wallet Case

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鳥と植物の柄が彫刻された、シルバーのお財布をご紹介致します。

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花の周りを、二羽の小鳥が向き合って楽しそうにさえずっているような様が可愛らしく、微笑ましい図案ですね。周りにも扇や車輪などを思わせるような模様が細かく彫刻されています。

ヴィクトリアンの豪華な柄や、アールデコのすっきりとした幾何学模様のケースはよく見かけますが、ジャポニズムやシノワズリといったオリエンタルな柄は珍しく貴重な一品です。

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反対の面には、同じく2羽の鳥と花の柄の中央に団扇のデザインが彫刻されています。イニシャル等を入れる為に作られた空間です。
イニシャルを入れる為のスペースはシルバーカードケースの他にもロケットペンダント等に良く見受けられます。盾やリボンのかたちは見たことがありますが、この様な凝ったデザインのものはあまり見かけたことがありません。全体の柄とのコンビネーションがぴったりでイニシャルが彫られていなくても空間が目立たずとても素敵です。

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内側は革張りで、多少シミはありますが、ステッチのほつれなども無く作られた年代を考えると状態は比較的良いと思います。
白く見えるのは、2㎜程の厚みのある板で、この上に鉛筆で文字を書きこんで使う、メモ帳の様なアイテムです。

素材はアイボリーの物もありますが、こちらはアイボリーか、プラスティックの様な物か定かではございません。文字を消す際には、表面を薄く削って、何度も再利用できるという優れたアイテムです。実用的に使用されていたのでしょうか、表面には削った様な傷がついています。
白い板の上部に見える革のループに鉛筆をセットするのですが、こちらのお品物には、初めから鉛筆は付属されていませんでした。
革の小さなポケットには、小銭を入れたり、切手を入れたりしていたのでしょうか。大き目のポケットは名刺が入るおサイズです。お裁縫道具なんかも入れられそうです。

上記は、店内の壁や飾りが映り込んでしまっていますが、こちらが実際に近い表面の様子。シルバー磨きクロスで軽く拭くだけで鏡のようにきれいに輝きます。

肉眼では判りにくいのですが、ケース表面の柄に紛れてホールマークが打たれています。
真ん中は少し潰れていますが、チェスターの刻印です。チェスターのアッセイオフィスは1962年の8月に閉鎖されましたので、このマークがついたシルバー製品は、それ以前に作られたということになります。

こちらの場合は、チェスターのマークの右のアルファベットにより、年代が1890年と判別できます。

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コロンと丸みを帯びた手触りのよいお作りで、シルバーの重厚感がありますが、大きすぎず女性、男性問わずお持ちいただけるシルバーケースです。名刺や、細かな紙物を入れて実用的にお使いになれる一品。青山店でご覧くださいませ。

スタッフT

品番:G-612
品名:Sv.カードケース ウォレット
国・時代(推定):チェスター 1890年
税込価格:¥215,600-

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