19世紀が舞台 メイド・エマの恋物語

オーナー夫妻のつぶやき

こんにちは。
コロナ過がなかなか収まらず、家で過ごす時間が増えた方も多いかと思われます。
皆様はどのようにお過ごしでしょうか。
本日はアンティークがお好きな方はもちろん そうでない方も楽しめる、
グッドウィルでもお品物のお取り扱いの多い時代、19世紀後期のヴィクトリアン期が舞台となりました メイドであるエマの恋物語(漫画)をご紹介したいと思います。


今から15年ぐらい前になるかと思いますが、本屋でメイド姿の女性の表紙にふと目が留まりました。
それは産業革命以後のロンドン、この頃台頭してきていた実業家の息子 ジェントリと呼ばれる青年ウィリアムと、その青年の元家庭教師をしていた宅に仕えているメイド エマとの身分違いの恋物語の漫画でした。

教養もあり仕事も出来るのにどこか親しみを感じるウィリアムと、美人で控えめ そして芯の強い女性エマの二人の交際は、古い階級社会制度によって周りから反対を受けながらも・・・
身分違いなどの障害のある恋物語は、ワクワク ドキドキ 時に切なく とても楽しめます。
この主人公たちのお話は全10巻のうち7巻で完結するのですが、個人的にはそれ以降の8巻から10巻で紹介される主役を取り囲む脇役というのでしょうか、周りの人たちにスポットを当てたお話が大好きです。


二人を取り囲む上流階級の人たちや 使用人達のキャラクターが強烈で・・・その感情描写が素晴らしく、主役の二人以上に感情移入してしまいます。

また、19世紀から20世紀初期にかけてのイギリス貴族から庶民までの 史実に基づいた生活描写は
細部までしっかりと表現されていて、とても参考になります。
(少し前にNHKで放送されていました「ダウントンアビー」もそうでしたよね)


エマの最初に仕えていた主人、ウィリアムの元家庭教師ケリーの新婚時代のお話(エマ8巻より)
1851年のロンドン万博の様子が描かれています。
ヴィクトリア女王の夫であるアルバート公が中心となって推進していたんですよね。

入場料二人で2シリングというのは、庶民にとっては安くなかったようです。
二人は副業をしたり、夕飯を抜いたりしてお金を貯めます。

お屋敷での銀磨きのお仕事。
「誰だ 銀器なんか作りやがったのは」
「俺 結構こういうの好き」なんて現代でもありそうな会話に笑みがこぼれます。
グッドウィルにもこの時代の銀器がございますが、それを磨くときふとこの場面を思い出します。
この銀器も以前は誰かが大切に手入れをし、使っていたんだなあと思うと感慨深いものがあります。


青山店にあります19世紀後期のティーポットとカップです。

ウィリアム青年がまだ幼かったころ、父の仕事先のインドで王子とデニスを楽しむ場面。
この頃のインドはイギリス領であり、王様の何気ない一言はなんだか心に沁みます。
「他国による支配が永続した例はない・・・・滞在が終わったあと 彼らは我々をどう見るのだろうか?」
ウィリアムとこの天真爛漫な王子とは、青年になっても 友人として微笑ましい良好な関係が続いているところにホッとします。

「シャーリー」こちらの2冊は「エマ」とは関係なく、
20世紀初期のカフェを営む女主人のところで、住み込みでメイドをしている女の子シャーリーのお話。
やはり森 薫先生の漫画です。
彼女たちの何気ない日常が描かれていて、ほんわかとした温かい気持ちで読めます。
そして読み終わりには、いつしかシャーリーが可愛くてたまらなくなり もっと続きが読みたくなっています。
癒されます♡

ボックスカーテン、19世紀のものとはだいぶ違いますが雰囲気だけでも~

アンティークがお好きな方にとってもお勧めの本です。

ご興味のある方はぜひ手に取ってみてくださいませ。

末永とよこ

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