ラリックのバタフライアッシュトレイ

1900年頃〜1900年代中頃まで

皆様こんにちは。
本日はデコ期の、女性のために作られましたお洒落なアッシュトレイ(灰皿)をご紹介いたします。

1930年代に作られましたアッシュトレイ。
この頃 社会進出が進んだ女性は、今までの動きづらかったドレスから自分自身が気持ちよく着られる服、
男性の地位や権力を象徴するための宝飾品ではなく、個人が身に着けたいジュエリーを選ぶようになります。
喫煙もファッションの一部として楽しんだようです。

そんなカッコいい女性達のために、ラリックがデザインした一つがこちらの蝶とお花のトレイです。

ルネ・ラリックは19世紀後期から20世紀半ばにかけて活躍しましたガラスを使用したジュエリー作家、
工芸家としてご存じの方も多いと思われます。
蝶、あるいは蜂、キリギリス、カエルなどの生き物、
植物では、蘭や百合のような高価な花だけでなく、アザミや水仙などのすぐそこの日常にあるような対象物をモチーフとしたものを
彼の世界観でデザインし作られたものが多く残っています。

ラリックのお品物はジュエリーだけでなくグラス器なども、どれも個性的で洗練されていて素敵!!
いつか欲しいな~と思っていました。

そんな折 パリのクリニアンクールマーケットを歩いていると、あるウィンドウ前で目に留まったバタフライトレイ。
確か下記の写真のようなショップが軒を連ねていたうちの一軒でした。
そのショップはガラス専門店で、他にもラリックと思われるガラス器がたくさん置いてあります。

雑誌などでも目にするような、オパーリングラスの花器や大胆なフィギュアなど・・・
どれも素敵なのですが それでも強烈にこちらのトレイに惹かれます。

そこでショップの方にお値段を伺うと・・・ やはり高いです!高すぎです!!

どうしようか?


私は、殆ど買い付けには同行しません。
パリに再び来られるのはいつのことか?いやその時にはそもそもこの子はいないだろう・・・
ここでこの子に出会ったのも何かの縁。
嫁に行けなければ、私が一生面倒みよう。なんて数分のうちに頭を駆け巡り、こちらをください と買っていました。
もちろん値引きしていただきましたよ。

ラリックはガラス製品を大量生産するために、20世紀に入り工場を作ります。
鉄製の型にガラスを流し込みプレスして成型する製法で、効率よく多く作ることが出来るようになったようです。

こちらもそのプレス成型で作られたもの。
ガラスに厚みがあり重みがあります。

ブルーグレーに色付けされた すりガラスが上品で爽やか。


このように、ジュエリートレイとしてお使いになるのもも素敵ですね。

末永とよこ

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