もう7~8年前になるでしょうか、夏の京都を訪れた時の良い印象が残っており
久しぶりに尋ねる事に致しました。
行先は前回行けなかった大原へ。
京都駅から約1時間と少し、バスに乗って大原へ向かいます。
バス停からは歩いて大原三千院へ向かう途中、山道の左側を見るとこんな風景が出迎えてくれました。
それを横目で見て前に進むと三千院に到着です。
清浄な空気を感じる三千院の境内
苔の映えたお庭を見てると心が安らげます。
三千院を拝観した後、その奥にある宝泉院へ向かいます。
宝泉院では樹齢700年という五葉松を窓越しに見る事が出来、正に映画のワンシーンのように部屋から見られます。
写真を撮っている場所は和室の奥にあるお寺の方から勧められたお庭を一番美しく見られるという場所です。確かにこちらの和室と庭園が一体となって相性の良い事!
それとは全く折り合わない廊下の天井は、伏見城の遺構の血天井。
写真は撮りませんでしたが、1600年の戦国時代に伏見城の戦いの時に徳川家康の家臣であった400名余りの侍達が討ち取られたり自決した人達の慰霊の為に、遺体のあった床板を天井の板として使った物です。足や顔の形がしみになって残っているのが分かります。
当時 城を守って自害した侍たちの魂を供養するため、ゆかりのある寺へ分けられて天井に使用されることが多かったのだそうです。
ここには理智不二と呼ばれる珍しい二連式の水琴窟があります。
つくばいや手水鉢の地下に埋めたサヌカイトに落ちた水滴の音が反響しキーン キキーン と美しい音色を奏でます。
軒下に2本竹が生えたように突き出ているのですがその端に耳をつけて音を聞いてみると、左右音色が違う音が聞こえます。集中して静けさの中で聞くと心が洗われます。
周りに陶板をあしらった囲炉裏のある部屋
つい昔の人の団欒を想像して座ってしまいたくなります
三千院で販売されていた「角大師護符」
京都には、日本の古き良き物が至る所に見られます。
日本の素晴らしい文化にたくさん触れる事が出来ました。
末永 富士夫
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