Saffragettes Earrings

1900年頃〜1900年代中頃まで

本日は女性らしい繊細さと力強さを兼ね備えたサフラジェットイヤリングをご紹介いたします。

サフラジェットジュエリーとは20世紀初期に、イギリスで起こった女性参政権運動の際に
女性政治社会連合の会員達が、シンボル的に身に着けたと言われるジュエリーです。
エメリン・パンク・ハースト率いるサフラジストは参政権獲得の為に戦い、
『GIVE WOMAN VOTE』のスローガンを掲げ、その頭文字は、
G:希望Green W:清らかさWhite V:尊厳Violet
の意味を表し、それぞれに合った色石を用いたジュエリーや服を身に着ける事で、自身がメンバーの一員である事を表現していたようです。

一番上には、ガーネット(鑑別済)、Violetには、アメジストが使われる事が多いのですが、こちらはガーネットを使用した珍しい組み合わせです。紫という、お色味で選ばれたのでしょう。
その下がWhiteのパール、そして、Greenのペリドットです。春の草花を感じさせるような、爽やかな色の取り合わせ、小さく揺れる様が、とても愛らしいデザインです。

横からの様子です。アップで見ますと、ガーネットの石留は覆輪で小さな爪のようなデザインが施されて、一番サイズの大きなペリドットは光を取り込む様、少し高めに、王冠のような爪で留められているのがわかります。
色味や、石のサイズに合う様に、細やかな気遣いが感じられる一品です。

女性参政権運動は、途中かなり攻撃的で暴力的な方向へ発展してまった事もあったようですが、第一次世界大戦を機に一時休息、戦時中の彼女たちの活躍もあり、1918年にはついに、一定の条件付きではありますが、30歳以上の女性への参政権が認められ、遅れる事10年、1928年には21歳以上の女性への参政権が認められるようになりました。
今では当たり前となった、イギリスでの女性の政治への関与も当時の女性たちの熱い想いによりやっと勝ち得た尊いものだと思うと、たいへんに感慨深いものです。

見ていると元気をもらえる、明るいお色味。その柔らかい雰囲気の裏に逞しい力強さを秘めた素敵なイヤリングをどうぞ。青山店でご覧下さいませ。

品番:E-197

品名:Gold,ペリドット,ガーネットイヤリング

国・時代(推定):イギリス 20世紀初期

税込価格: Sold

スタッフT

アンティーク ジュエリー GoodWill青山店 TEL:03-3400-4117
メールでのお問い合わせはコチラ → Contact Us
Web → http://goodwill-antiques.jp/公式Twitter → Follow Us on Twitter公式Facebook → Become our fan on Facebookフォロー、いいね!していただくと、新着ニュース情報をいち早くTwitter、Facebookでご覧いただけます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました